鹿島花壇土木株式会社

代表挨拶

造園業は、ただ庭を作るだけではなく、昔と比べて大きく減少した街の緑を、もう一度復活させる義務を負っていると、ある時から考えるようになりました。私は、日本人が「日本の造園技術は世界一」だと信じていた1970年代に、アメリカのランドスケープを学ぶために渡米致しました。そこでは鑑賞本位の日本庭園と、生活空間の延長であるアメリカの造園の大きな違いを感じたものです。それは先祖から受け継いできた自然を守っていくのは、そこに住む者の義務であるという真摯な自然保護の意識でした。彼等の生活空間の向こう側にはそれが各々のアイデンティティとして広がっていたのです。
帰国後、縁あって造園家・涌井史郎氏との知己を得て、爾来、氏の薫陶御指導を仰ぎながら、多くの造園現場を経験してまいりました。涌井氏の提唱する「景観十年・風景百年・風土千年」の思想に共感し、その年、或いはその地域を代表する多くの作品に関わってまいりました。自己満足ではなく、お客様の求める曖昧模糊としたイメージを、作品として具現化して行くのが、私共プロの仕事と考え、社員にもその心掛けを求め教育しております。
多くの皆様のご愛顧、御用命を心よりお待ち申し上げております。

鹿島花壇土木株式会社
　代表取締役　磯内　克郎